チームを「見える化」するアンケートツール[Ocapi(組織変革プロセス指標)]がグッドデザイン賞を受賞
株式会社ヒューマンバリューが提供する、チームを「見える化」するアンケートツール[Ocapi(組織変革プロセス指標)]が、グッドデザイン賞を受賞したことをお知らせいたします。Ocapiには、一人ひとりの主体性を尊重し、多くの人の参画を通してより良い変化が生み出されるような社会の実現に貢献したいという想いが込められています。今回のグッドデザイン賞への応募は、そうした価値をさらに多くの人と組織に届ける機会になればと願ってのことでした。審査では、そうした私たちがOcapiを開発した背景にある哲学にも共感していただけたことをうれしく思います。
審査委員によるOcapiについての評価コメント
組織変革において大切なのは自発的に目的を見出せるルールの設計だと考えられる。近年話題のTEAL組織に代表されるように、自発性を保ったまま目的を共有した組織は強い。Ocapiは、組織のあるべき姿を経営者からの押し付けではなく、お互いの自治的な姿勢によって可視化するツールとして有効だろう
Ocapiについて
Ocapiはチームのありたい状態の実現に向けて、チームの状態をWebアンケートで可視化するツールです。Ocapiのレポートを使った話し合いにより、誰もがチームの関係・思考・行動・結果の質を高めるアクションを生み出すことができます。
Ocapiはヒューマンバリューが20年以上取り組んできた、組織変革の支援を通して蓄積された大量のナラティヴデータをもとに、どのような変化がどの段階で起きていくのかをエスノグラフィックに整理し、MITスローンスクールのダニエル・キム氏の成功の循環モデルを参考にして、レポートの指標となるプロパティのコンセプトを生み出しました。Ocapiのプロパティは2000人のデータから追証を行い、その有効性を確認しています。
2013年11月のリリース以来、Ocapiの延べ回答者は8万人を超え、これまでたくさんの対話やアクションが生まれてきました。
Ocapiには、一人ひとりの主体性を尊重し、多くの人の参画を通してより良い変化が生み出されるような社会の実現に貢献したいという想いが込められています。「組織・チームづくり」の主役はその組織に属する一人ひとりであり、Ocapiを使った話し合いのプロセスを通して、一人ひとりの参画や当事者性が高まっていくものと考えています。また、企業やビジネスの文脈を超えて、自治体や地域活動、NPO、サークルなど様々なコミュニティでの利用も視野に入れたオプションを設定しています。話し合いを通して一人ひとりの意志や想いを共有し合い、個人と組織やコミュニティが対等な立場で双方の発展に貢献し合うというエンゲージメントの考えが、Ocapiを通して企業だけでなく、コミュニティの運営や地域の自治といった文脈においても広がり、豊かでより良い社会の実現のために貢献できればと考えています。
グッドデザイン賞について
公式サイト:http://www.g-mark.org/
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。