本コースは、人々の主体性と創造性と情熱を解放し、自己組織化を育む組織変革プロセスファシリテーターとしてのあり方や世界観、思考方法を、深い内省と相互作用を通して探求するアドバンスコースです。
組織変革プロセス・ファシリテーター養成コース
本コースは、人々の主体性と創造性と情熱を解放し、自己組織化を育む組織変革プロセスファシリテーターとしてのあり方や世界観、思考方法を、深い内省と相互作用を通して探求するアドバンスコースです。
組織変革プロセス・ファシリテーター養成コースの概要
本コースが扱う内容
より深い内省とインタラクション(相互作用)を通して探求を深める本コースが扱う内容は、以下の通りです。
・組織変革を推進するプロセスファシリテーターとしてのあり方、世界観、思考方法を理解する
・根本的で長期的な解決策と、短期的な解決策を同時に推進するためのシステム的なアプローチを理解する
・組織変革プロセスを小さなプロジェクトからより大きなシステムに拡張していく方法を理解する
・今後の実践を通して自分自身をどのように磨き上げていくかの道筋を描く
プログラムイメージ
1日目
組織変革とは、予めデザインしたプロセス通りに推進していくものではなく、最初は考えも及ばないデザインを生み出し続けながらプロセスをリデザインし廻していくプロセスです。そのためにはシステムである取り組みの 3つの拡張プロセスを理解し、関与する人々が自ら阻害する要因を取り除くことが必要です。
◆オープニング・セッション
◆組織変革とは何か?
・組織変革とは
・組織変革と自己組織化
・組織変革と U セオリー
・組織変革とポジティブアプローチ
◆組織変革を実現に導く思考方法=システムシンキング
・組織変革をシステムシンキングで捉えると
・変革は一人から始められる(組織変革に必須の拡張プロセス)
・組織変革にブレーキをかける平衡プロセス
・組織変革を推進するために理解が不可欠なシステム原型
・視座を高め続け、進化し続ける
2日目
組織変革には、コンテンツのコントロール、プロセスのコントロール、そしてフィールド(場・スペース)のコントロールがあります。取り組みを推進する際に知識不足に陥らず中身のクオリティを高めるようなコーチングなどのツールを入れ込みながら、クオリティを高めるコントロールをし、エキスパートモデルではなく人々が自ら高められるようにサポートします。また、 MIT のダニエル・キム氏が提唱している4つの質のシステムをフラクタルに長期的・短期的に扱う必要があるため、もっとも重要になるフィールドのコントロールを理解し、変革のプロセスファシリテーターとしてのあり方を考えます。
◆クライアントに対する変革ファシリテーターのあり方
・クライアントは、最初は組織変革が直接的な目的ではない
・変革ファシリテーターの自己マスタリー
・ビジョンの創出・探究し続け、昇華しつづける
・現実の見方、自分がコントロールできることにフォーカス
・ファシリテーターがコントロールできることは何か?
・変革ファシリテーターの思考パターンと行動パターン
3日目
ファシリテーターとして、クライアントに「変革が推進していることを認知してもらう」というサポートのポイントや先行指標・遅行指標などについて理解します。
◆クライアントとの協働プロセス・アプローチ
・クライアントとのシェアドビジョン
・ミーティングプロセスの基本原則
・チェックイン・状況共有・ダイアログ......
◆組織変革ファシリテーションでは何をマネジメントするのか?
・人々の認知・関心
・支援(知識)不足に陥らせない
◆「変革が推進していること」をどう証明していくか?
・先行指標・遅行指標
・認知の変化・推移をサーベイする
◆クロージング・セッション
組織変革プロセス・ファシリテーター養成コース過去参加者の内訳
組織変革プロセス・ファシリテーター養成コースにこれまで参加くださった方たち(2008年〜2024年:170人)の内訳です。企業内プラクティショナーやコンサルタント、学校関係の方など、多様な方たちが学び合い、実践に向けた探究を行っています。
受講者の声
セッションの約1週間後に実施したフォローアンケートより一部引用(2023年)
1週間ほど経ったいま、共に取り組んだ組織変革プロセスファシリテーター養成コースを思い返してみてください。一言で言うとしたら、それは自分自身にとってどんな体験だったと言えるでしょうか? そう感じたきっかけや要因には、どんなことがありましたでしょうか。
一言で言うと、「全員が当事者としていた場」の体験。全体を通して深い内容が続いたにも関わらず、常に場があたたかい状態であったこと。私が今まで体験したことのない11人が一緒の空間にいる居心地の良さを感じました。
一言で言うと、魂の大切な居場所に居続けられた時間。これまで理解してきた内容が統合された感じで、「自他非分離」「時計回り・逆回り」「非平衡系の自己組織化」など今までぼんやりとしていた部分が自分の中から語れるぐらいになってきた感覚があること。特に、皆さんといるときに、すべての発言(自分の発言も)にジャッジなく、開放性を伴って自他非分離の状態を体感していたことが残っています。
一言で言うと、「行動への決心がさらに固まり、自分と約束を契り直した感覚」
対話やワークをしている時、今、Uプロセスのどの辺りを辿っているかを俯瞰してみている自分や魂、こころ、意識が開く感覚を覚えながら取り組むことができたからです。
組織変革プロセスファシリテーター養成コースに参加する前と後では、何か変化はありましたでしょうか? それは自分自身の内側の変化かもしれません。また、 誰かの言葉を聴いたときの自分の感じ方の違いかもしれません。もしかしたら、自分の想いや大事にしていることに違いが生まれたかもしれませんし、具体的な自分自身の言動や人々とのかかわり合いかもしれません。ささいな変化でも結構ですので、教えていただけますでしょうか。
参加者の「Fixed Mindset」の醸成に、自分が多大な関与していたという気づきは大きいです。そうはしていないつもりでしたが、言葉や自分の立ち居振る舞いがそうしていたのは間違いありませんね。今までですと自分を責めていたと思いますが、何故かそうは感じず、今から出来ることをやれば良いぐらいの楽観的に捉えています。
それは、あたたかい場に3日間皆さんと居たおかげだと感謝しています。
話す文法が変わりました。語尾が変わりました。以前は近い相手には情動で、承認者へはPREPで使い分けていました。データや理論を論拠することで相手が安心して判断できるのではという思い込みから本意ではない伝え方をしていました。今はあれこれ考えずに “自分はここを大事にしたい。うまくいってもいかなくても自分はやりたい。やりましょう。“ を最初に伝えなければ何も始まらないという素直な気持ちが行動に出ているように感じます。周囲も、そんな自分を求めていたように感じます。
「変わらないと」「成長しないと」と強く思っていましたが、「私の原点に帰ろう」「今のままでもいい」という内面の変化がありました。自分の持っているイメージで、そのまま表現すると、みんなそれぞれ自分のフィルターを通してこの世界を見ていて、フィルターは、眼鏡のレンズのように歪んだり、色がついていたり、枠によって視野が限られたりして、私たちに見せる世界を偏らせるから、 もしそうだとしたら私は、毎日丁寧に自分のフィルターを磨きたい、問いを立ててフィルターの歪みや偏りに気づける自分でありたい、そういうことを意識して日々ありたいなとあらためて思いました。 (フィルターをなくすことはできないけど、透明に近づけることはできるような気がして、その感覚で日々いることは自分の原点のような感じがあります)