会長
高間 邦男 Kunio Takama
明治大学商学部卒。産業能率大学総合研究所勤務後、1985年現ヒューマンバリューを設立。2015年に代表取締役を退任し、会長に就任した。
40年以上にわたり、人材開発と組織開発の調査研究とコース・ツール開発・研修・コンサルティングに携わり、日本の人材開発の質の向上に貢献すべく活動してきた。
1992年から継続して米国で開催されるATD国際会議のツアーをサポートし、1996年から「学習する組織」に取り組み、またポジティブ・アプローチの紹介をするなど、常に時代の要請に即した最新の理論や方法論に取り組んできた。
現在は、組織の創造性の向上と働く人々の主体性と尊厳の確立を目指す自律分散型組織についてリサーチを行っている
知っているつもりで実は正しくは知らないことを埋めるべく、通り過ぎてきた古典と最新の知識を学ぶための日々の読書と様々な人たちとのダイアログで日々を過ごしています。
第一線で社会に大きな影響を与えている方々への後方支援として、知の地平を広げる司書的役割で貢献できればと願っています。
出版物
- あなたの中の『変える』チカラ ダイヤモンド社 (2010年3月4日)
- 組織を変える「仕掛け」~正解なき時代のリーダーシップとは~ 光文社新書 (2008年9月17日)
- 学習する組織~現場に変化のタネをまく~ 光文社新書 (2005年5月17日)
- コーチングの技術~組織が変わり成果が変わるコーチングとは?~ オーエス出版 (2000年5月30日)
執筆記事・レポート
- 人材育成を6つの視点で見直す (「企業と人材」産労総合研究所 2007年7月5日号)
- 学習する組織を目指して (「国際文化研修」全国市町村国際文化研修所 2007年冬 Vol.54 1月)
- 成果主義時代の教育体系の設計~ 「統制する組織」から「学習する組織へ」 (「日労研資料」日本労働研究所 2005年12月号)
- フューチャーサーチ~利害を越えた対話から、皆が望む未来を創り出すファシリテーション手法~ (「企業と人材」産労総合研究所 2009年6月5日号掲載)
- 合理性一辺倒がもたらす焦りが背景に。思いを共有し組織に共創力を培う (『商工にっぽん』株式会社日本商工振興会 2009年3月号掲載)
- 学習という側面から見た企業DNA (「Works」株式会社リクルート ワークス研究所 NO.72 2005.10-11掲載)
- なぜ今「学習する組織」が求められているのか (「人材教育」 日本能率協会 2005年1月号掲載)
- 研修効果測定のノウハウ (「企業と人材」産労総合研究所 2002年10月20日号掲載記事)
関連記事
- 成功するEラーニング-その理論と導入・活用のポイント 第1章:Eラーニングの現状と今後の展望 (「企業と人材」産労総合研究所 2002年11月20日号掲載記事)
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