研究員
高橋 尚子 Naoko Takahashi
大学・大学院時代、住民の主体性を生かした地域づくりに関する研究に携わる。研究の際に行った住民アンケートにおいて、人々の物事の捉え方に対する多様さを実感する。以降、多様な存在が価値を生み出すプロセスに関心をもち、ITコンサルティング企業を経て、2008年にヒューマンバリューに入社。
一人ひとりの能力や経験が解放され、自分らしく力を発揮できる社会の実現を願い、入社以来、大手企業やNPOなど、多くの企業の組織変革におけるプロセス・ガーデニングを実践している。2014年には、育児休暇から復帰した当事者であることを生かし、多様な働き方の実現に向けた「オープンアップ・ザ・ドア」コースの開発と実践、調査も行った。最近は、エンゲージメント・サーベイの開発や、各種サーベイ解析を通じた組織変革のサポートにも携わっている。
日々の仕事においては、一人ひとりの奥にある願いや想いを大事にし合って共創することで、未来につながる道が見えてくることを信じ、関わる人との関係性やコラボレーションを育んでいくことを大事にしている。
二度の育児休暇からの復帰をきっかけに、私のキャリア観は変化してきたように感じています。
一度目の復帰は、初めて時間に制限のある働き方を選択した中で、自身の貢献をどう育んでいくかがテーマでした。
二度目に復帰してからは、仕事もプライベートも、「楽しく」「豊かである」と感じられることを目指し、大切にしながら過ごしています。
また、「『楽しさ』『豊かさ』とは一体何なのか?」ということについて、日々の仕事や日常を通じて探求し、私にとってのこれらの意味するところを更新し続けていきたいと考えています。
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