本コースでは、個人や組織の強みと価値を最大限に活かすAIの哲学・理論、メソドロジー(方法論)を体験的に理解し、AIを活用したレディネスやフォローも含めた変革プロセス全体をデザインし、実践する力を育みます
AIプラクティショナー養成コース
- 2021年7月1日(木)~2日(金)、9月10日(金)
- ヒューマンバリュー半蔵門オフィス
※今後の状況により、オンライン開催に変更となる場合もあります
本コースでは、個人や組織の強みと価値を最大限に活かすAIの哲学・理論、メソドロジー(方法論)を体験的に理解し、AIを活用したレディネスやフォローも含めた変革プロセス全体をデザインし、実践する力を育みます。
開催日時 | セッション 開催日:2021年7月1日(木)~2日(金) 時 間:両日ともに10:00〜18:00 リフレクションセッション 開催日:2021年9月10日(金) 時 間:10:00〜17:00 |
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開催場所 | 東京都千代田区一番町18番地 川喜多メモリアルビル3F ヒューマンバリュー半蔵門オフィス ※今後の状況により、オンライン開催に変更となる場合もあります |
講 師・ファシリテーター | 兼清 俊光(代表取締役社長) |
参加費用 | 275,000円(税抜価格250,000円) ※昼食代、教材費、リフレクションセッション(1日)を含みます。 |
事前プロセス | 参加される方には、事前に書籍や「インビテーションカード」をお送りします。 参加にあたっては、実施の1週間前までを目処に御申込をしていただけると、セッションでの探求も深めやすいかと思います。 |
認定証 | プラクティショナー養成コース修了後は、本コースで提供したヒューマンバリューのコンテンツを受講者個人が使用できる認定証を発行します。 |
AIプラクティショナー養成コース概要
アプリシエイティブ・インクワイアリー(Appreciative Inquiry:以下、AI)プラクティショナー養成コースは、組織変革の手法であり、哲学であるAIを今後展開していきたいと思う方にお勧めしたい実践コースです。
本コースでは、AIの背景にある哲学・理論、そしてメソドロジー(方法論)を体験的に理解いただき、AIを活用したレディネスやフォローも含めた変革プロセス全体をご自身でデザインし、現場で実践できるようにするものです。
サーティフィケイト(修了認定)された受講者に提供されるスライド等のデータをご自身で活用し、ファシリテーションできるようになります。
また、2か月後にリフレクションセッションがあり、お互いの実践や学びを共有し合い、継続的な学習を生み出します。同時に、プラクティショナー同士のネットワークにご参加いただき、相互交流を行っていくことができます。
本コースの背景・目的
アプリシエイティブ・インクワイアリー(Appreciative Inquiry:以下、AI)が世に生まれたのは、いまから26年前の1987年。ディビット・クーパーライダー氏とダイアナ・ウィットニー氏らによって提唱されました。
ヒューマンバリューでは、9年前の2004年からAIを組織変革に適応し、これまでに百を超える組織、数万人の方々がAIの場を体験し、変化を生み出しています。
また、AIプラクティショナー養成コースも2008年から始まり、修了されたプラクティショナーの方々も130名を超え、クライアントや自組織へAIを適応していらっしゃいます。
VUCA Worldという言葉が象徴するように、社会環境の不確実性と曖昧性・複雑性が当たり前として認識され、未来は予測するものではなく、私たちが想像し、共創造していくものであるというマインドセットが、社会的な文脈となりつつあるいま、ポジティブアプローチとホールシステムアプローチであるAI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)がもたらす個人と集団の変化は、かつてないほどのものになっています。
たとえば、ある機械メーカーの部門全員によるAIセッションでは、個人と集団がメンバーの想像を超える変化を生み出し、あたかも過去などなかったかのような新たな「関係の質」「思考の質」「行動の質」を生成し続けています。
もちろん、それはAIセッションのみで生み出されたのではなく、部門の縮図となるメンバーで構成されたデザインチームとの協働によって生み出されたレディネスの形成やプロセスと場、さらにフォローがあってのことでした。
さらに、私たちがサポートさせていただいているクライアントの取り組みでは、超長期の「未来像」を描き、そこから「現実的達成状態」を描き、アクションを生成していくプロセスへと、AIアプローチを進化させています。
このアプローチが非常に強い「情熱」「創造性」「主体性」を解放し、想像を超えるアクションが生成し、変革が継続的に生み出されています。
超長期の未来像から生み出される人々のコミットメント、創造的アクションの可能性を、ぜひ体験いただき、変革プロセスをファシリテーションする変革プラクティショナーとしての実践知を広げていただければと願っています。
プログラムイメージ
1日目
◆オープニング・セッション
・AIの背景/理論の概要
・ポジティブ心理学、社会構成主義
・AIの構造
◆AIセッションの実施(ファシリテーション)
・オープニング
・AIインタビュー
・インタビューの共有
・ポジティブコアを明らかにする(オブジェの作成)
・長期ビジョンの創造とシェアドビジョン
・「現実的達成状態」の創造
・アクションの生成方法
・クロージングセッション
◆AIの背景/理論の体験的概念化
・ポジティブ心理学、社会構成主義の本質的意味
・AIの構造
・AIの適用と効果・事例
2日目
◆AIの準備・プランニング
・デザインチームの作り方
・デザインチームの活動・レディネスの形成方法
・アファーマティブ・トピック(テーマ)の選定法
・インビテーションカード(招待状)のもたらすもの
・インタビューシートの作成法
・インタビューシートの事例紹介
◆AIの場づくり
・会場選定・レイアウト
・必要資材
◆参加者のオープネスを高めるフォローのあり方
・初期フォローのポイント
・継続と進化を生み出すフォロープロセス
◆クロージング・セッション
受講者の声
セッションの約1週間後に実施したフォローアンケートより一部引用(2018年)
1週間ほど経ったいま、共に取り組んだAIプラクティショナー養成コースを思い返してみてください。一言で言うとしたら、それは自分自身にとってどんな体験だったと言えるでしょうか? そう感じたきっかけや要因には、どんなことがありましたでしょうか。
ひたすら左脳(考える)と右脳(感じる)を行き来した体験でした。
背景は、自身の研究で様々な理論の概念的統合を考えていたこと、具体的な場づくりを直前に控えていたことにあります。誰にどのように何を論理的に説明し、場にいる人に何を体験的に学んでもらうために、何をどのように実施し、最終的に自分がどう在るか、ひたすら考えていました。
1.一言で言うと、「AIの本質の体現化」
2.自分にとってどんな体験?→「そうそう、私って昔からこうだった」の再発見と再認識
3.きっかけ→寸劇や宣言文を皆で作り上げるプロセスで、背景の違う者同士でもひとつのものを創り上げることができるという不思議さ。
一言で言うと、AIプラクティショナー養成コースは私にとって、「新たなビジョンを描くことが、パワフルな生き方につながるとともに、静かな内面を創り出す」ことに気付いた機会でした。
そう感じたきっかけや要因は、ストーリーテリングで、想いもかけない静かな自分自身が、心(内面)に描き出されたからです。
AIプラクティショナー養成コースに参加する前と後では、何か変化はありましたでしょうか? それは自分自身の内側の変化かもしれません。また、誰かの言葉を聴いたときの自分の感じ方の違いかもしれません。もしかしたら、自分の想いや大事にしていることに違いが生まれたかもしれませんし、具体的な自分自身の言動や人々とのかかわり合いかもしれません。ささいな変化でも結構ですので、教えていただけますでしょうか。
無機的な人工物に囲まれた世界の中で、非常に表現されている色の少なさを感じます。ふと見上げた瞬間に眼を留めた空の色が、なんと壮大で美しいと感じるものか、そのわけが分かりました。これまでは統一感は安定を、カオスは不安定を示してきたかもしれませんが、今の時代はカオスを安定として慣れる習慣が必要かもしれないと考えています。
社会構成主義のパラダイムをより意識するようになりました。自分が使う言葉、周囲の人が使う言葉に対して敏感になりました。またこの思想を説明的に理解してもらうことに依然として難しさを感じます。体験的に理解するという意味でもAIのプロセスが重要であると感じています。
ギャップアプローチよりも、ポジティブ・アプローチのパワフルな力。わかっていても、実際に体験すると、体に力がわいてくることを感じます。
そして、そうであることの理論的な背景が分かり、企業内で、自分自身がAIのファシリテーションを行なっていることがイメージできたことが、一番の報償です。