本コースでは、すべての参加者がストーリーテラーとして関わり合いながら新たな未来やアクションを生み出す「マス・ストーリーテリング」の体験と探求を通し、セッションの前後を含めたデザインを学びます。
ストーリーテリング・プラクティショナー養成コース
- 2020年7月17日(金)、9月30日(水)
- ヒューマンバリュー半蔵門オフィス
本コースでは、すべての参加者がストーリーテラーとして関わり合いながら新たな未来やアクションを生み出す「マス・ストーリーテリング」の体験と探求を通し、セッションの前後を含めたデザインを学びます。
開催日時 | セッション 開催日:2020年7月17日(金) 時 間:10:00〜18:00 リフレクションセッション 開催日:2020年9月30日(水) 時 間:10:00〜17:00 |
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開催場所 | 東京都千代田区一番町18番地 川喜多メモリアルビル3F ヒューマンバリュー半蔵門オフィス |
講師・ファシリテーター | 兼清 俊光(代表取締役社長 ) |
参加費用 | 114,000円(消費税別途) ※昼食代、教材費、リフレクションセッション(1日)を含みます。 |
事前プロセス | 参加される方には、事前に「インビテーションカード」をお送りします。 参加にあたっては、実施の1週間前までを目処に御申込をしていただけると、セッションでの探求も深めやすいかと思います。 |
認定証 | プラクティショナー養成コース修了後は、本コースで提供したヒューマンバリューのコンテンツを受講者個人が使用できる認定証を発行します。 |
ストーリーテリング・プラクティショナー養成コースの概要
マス・ストーリーテリングが求められる背景
ストーリーテリングには2つの側面があります。
1つは、「相手に自分の想いや背景を共感的に伝える」という位置づけのストーリーテリングです。
これは、物語を語ることで、多くの情報を伝えるだけでなく相手の共感を生みだして人々を変革やチャレンジに導こうというものです。ただし、ストーリーの語り手と聴き手という一方向の関係性の中で共感を生み出そうとすると、どうしても語り手のスキルを上げることが重視され、生まれる変化は語り方のスキルに依存することになります。また、語り手と聴き手の関係性の中で共感を生み出すことはできますが、お互いに共感しあう場や関係性を育むことまでにはいたりません。
もう1つは、「お互いに共感しあう関係性を作り、新たな意味を集合的に生み出す」というマス・ストーリーテリングです。
「語り手はプレゼンターではない」という前提で語られる物語は、聴き手のあり方・存在によって変化し、1人ひとりのストーリーを引き出す媒介として機能します。語り手と聴き手が互いの物語を共に探求し合う中で、それぞれの想いや価値が共有され、個人を超えた集合的な文脈やコアバリューが形成されます。そのプロセスを通して、一体感、互いを認め合い共感しあう関係性、個人・集団としてのコアバリュー、未来に向けて足を踏み出す個人・集団の決意やアクションなどが生み出されていきます。このプロセスをヒューマンバリューでは「マス・ストーリーテリング」と名付けました。
変化が激しく、先が見えにくい状況の中、組織変革におけるマス・ストーリーテリングの力はますます重要になっていくと思われます。
ストーリーテリング・プラクティショナー養成コースの目的
本コースは、組織やコミュニティの変革プロセスでストーリーテリングを活用したい方、試みたものの進め方や効果に難しさを感じているコンサルタント、ファシリテーター、変革推進者が対象です。
組織変革における重要手法として、ますます注目を集めているストーリーテリングを変革プロセスで活用・実践できるようにするための実践コースです。
ヒューマンバリューでは、これまで数多くの変革の取り組みにおいて、ストーリーテリングの実践を重ねてきました。本コースでは、その実践的なメソドロジー(方法論)を得ていただきます。
とりわけ、「マス・ストーリーテリング」メソッドを実践していただけるように、コースの中で体験していただきます。
マス・ストーリーテリングは、3名から数千名の規模で実施可能で、時間も1時間から実施できます。そして最も大きな特徴は、すべての参加者がストーリーテラーとして相互に関わり、集合的な意味や情熱・挑戦へのエネルギーが高まり、新たな未来やアクションを生み出すことができることです。
本コースを受講することで、探求の話し合いや体験を通してストーリーテリングの背景にある哲学や理論、テクニックを理解し、ストーリーテリング・セッションの前後を含めたデザインができるようになります。
プログラムイメージ
◆ストーリーとストーリーテリングの理解を深め、適応を探求する
・ストーリーとは何か?
・ストーリーの持つ3つの可能性
・ストーリーの持つ限界
・ストーリーテリングとは
・ストーリーテリングの可能性と限界
・ストーリーテリングの背景にある哲学と理論
◆すべての参加者がストーリーテラーになるマス・ストーリーテリング・メソッド
・マス・ストーリーテリング・メソッドの体験
・マス・ストーリーテリング・メソッド、何がそこでは起きているのか?
・マス・ストーリーテリングを活用するレバレッジは何か?
◆実際の変革プロセスへの活用方法
・マス・ストーリーテリング・メソッドを活用するための準備
・ストーリーテラーのレディネス
・当日の場づくりとポイント
・ストーリーテリングを終えてからのフォロープロセスとポイント
受講者の声
セッションの1週間後に実施したフォローアンケートより一部引用(2018年)
『ストーリーテリング・プラクティショナー養成コース』を思い返してみてください。一言で言うとしたら、それは自分自身にとってどんな体験だったと言えるでしょうか? そう感じたきっかけや要因には、どんなことがありましたでしょうか。
頭ではなく体感した時間。ストーリーの持つ力を感じる半面で、日頃から意識しなければ、先入観や話を自分の主観で聞いている事が多いことを改めて気づいた。話はまとまっていなくてもOK、だからこそ背景や想いが共有される部分も多いと感じた。
いち参加者としては、様々な経験、考え、想い、などがつながっていく感覚。同時に、自分の研修に活用するインスピレーションが沸いてくる感覚。そう感じたのは、冒頭から自由にオープンに話す雰囲気(お部屋や人やレイアウトを含めて)があったからではないかと思います。
発見です。ストーリーテリングは社内で参加者側として行ったことはありますが、その時は「受け止めたストーリー」「語り手の想い」「自分が感じたこと」を分けて考えていませんでした。今回、分けて考える聴き方ができ、その意味がわかった気がしました。
ストーリーテリング・プラクティショナー養成コース』に参加する前と後では、どのような変化はありましたでしょうか? それは自分自身の内側の変化かもしれません。また、誰かの言葉を聴いたときの自分の感じ方の違いかもしれません。もしかしたら、自分の想いや大事にしていることに違いが生まれたかもしれませんし、具体的な自分自身の言動や人々とのかかわり合いかもしれません。ささいな変化でも結構ですので、教えていただけますでしょうか。
ストーリーの力、というのを無意識でも感じています。相手の話を断片的に聞いたり、事実ベースで聞くと、自分の主観が大きく影響しながら聞いているのを感じるようになった。かといって、質問ばかりすると相手のストーリーにひずみが生じているのを感じるので、日頃どういかせるか思考錯誤中。
ストーリーテリングという名称だけに、よどみなく、オチをつけて、情感たっぷりに話さなくてはいけないようなプレッシャーがありそうなところ、事前課題を含めて、そこがポイントではないのだと、体感することができました。まさに自分が求めていたコースでした。
「私は」このように受け止めた、こう思った、など自分を主語にして考えるように意識すること、相手の背景を考えてみることを少し行っています。違いを受け入れる意識をすることで、イライラすることが以前より少なくなったかなと思います。