企業の外部環境変化がより激しくスピードが加速してきている今日、集権的で階層的な従来型のマネジメントシステムでは、成果を上げ続けることが難しくなりました。そこで、多くの企業では、マネジメントシステムの変革に取り組んでいます。それは、ティール型組織やホラクラシーなどに代表される「自己組織化」「自律分散型」「アジャイル」といった特徴を持った組織に変容させる取り組みです。しかし、自社内の状況を鑑みたとき、ホラクラシーやスクラムなどの仕組みをそのまま取り入れることが可能なのか、また、実際に効果的に機能するのか疑問を持たれる方が多いのではないでしょうか。

ヒューマンバリューでは、さまざまな文化や異なる状況の中にある企業の中で、こういった自律分散型の組織を機能させたり、既存の組織の中にアジャイルな振る舞いを取り入れることができないかを、約2年間にわたり研究してきました。研究の中で、こういった組織に必要ないくつかの原則が明らかになりました。その原則をもとに、従来の会議やコミュニケーションのあり方を変えて、チームを運営するマネジメントのテクノロジーのプロトタイプとして、『チームステアリング』を開発しました。
『チームステアリング』とは、チームメンバー1人ひとりの力（強みや価値）を解放し、コラボレーションしながら、柔軟に素早く成果を生み出し続けるチーム運営テクノロジーです。組織文化の醸成をはかるとともに、変化に適応し、変化を取り込む営みを日常のマネジメントプロセスに組み込み、日々学習し、進化させていきます。

このオープンセミナーでは、皆さまと現在の企業の組織が抱えている構造的な課題と、変革への方向性を共有し、今回開発した『チームステアリング』について、説明させていただき、今後のあり方についてご一緒に探求していきます。
組織のカルチャーやマネジメントのあり方を変え、組織にアジャイルな取り組みを組み込んでいきたいと思われている方にご参加いただき、新たな組織やチームのあり方をともにダイアログできたらと思います。
オープンセミナー以後は、このプロトタイプをもとに、実際の企業の方々と共に実践の中で進化させ、より素晴らしいものにしていけることを願っています。