第9期「パフォーマンスマネジメント革新」研究会 について
昨今、ESG投資やSDGs、ステークホルダー資本主義への関心の高まりから、企業の真の存在意義(パーパス)を問い直す機運が高まり、企業はあらためてパーパスを見つめ直し、それを実現するためにこれまで以上に人的資本に注目し、投資を加速する流れが生まれています。そして、その流れの中で、長期的なパーパス実現と短期的な利益創出、個人の幸福と組織の目標、リスク回避とパーパス実現のための機会追求等、一見相反し、両立が困難と思われる二項対立に向き合う重要性が、さまざまな企業において高まってきています。
そこで、第8期となる昨年の研究会では、1人ひとりが境界を超えて発想し、相互に繋がり合いながら価値を創出するための経営や人事のあり方を探求するために、「バウンダリーレス〜脱境界へのパフォーマンス・マネジメントの進化〜」をテーマとして検討してまいりました。
その中で、組織の分断を超えて融合に挑戦することから生まれる価値や、まずは自身の枠組みを認知し、他者の視界や枠組みを得るための「体験」の意義、枠組みが揺らぐ思考や実践を、一時的でなく日常的に行い、枠組みを再構築していくことの重要性が浮かび上がってきたようにも思います。
第9期の研究会は、こうした第8期までの探求を踏まえ、価値創造をし続けるために、いかに既存の枠組みや境界を日常的に超え続ける実践やチャレンジをしていくかという「バウンダリーレス〜脱境界へのパフォーマンス・マネジメントの実践〜」をテーマとして、さらに探求と実践を深めていけたらと考えております。
また、PMI研究会が、2015年発足当時のパフォーマンス・マネジメントの研究から約10年が経った今、どのような変遷を経ているのかを再探求しながら、業界再編や、既存のビジネスモデルを超えた新たな価値創出の必要性が高まる中でのバウンダリー(境界)を越える企業経営・人事・組織のあり方について、リサーチと実践から探求を深めていけたらと思います。
実施期間
2024年6月~2025年2月 (全4会合)
参加企業
・株式会社アシスト
・株式会社安全自動車
・株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン
・太陽ホールディングス株式会社
・株式会社CHINTAI
・日本マクドナルド株式会社
・福島トヨペット株式会社
・三菱商事株式会社
・ヤマハ発動機株式会社
各会合の内容
第1会合(2024.6.3)
・第9期での実現したい状態の探求・共有
・パフォーマンスマネジメントの変遷と今
・バウンダリーレス実践のアイディア検討
第2会合(2024.6.24)
バウンダリーレス実践アイディア(Field)の進め方の検討
バウンダリーレス実践アイディア(随時実施)
Basic:パフォーマンスマネジメントの方向性
Basic:研究会企業 各社のPMの共有会
Research:ATD-ICE、SHRM Annual Conferenceの共有
Field:バウンダリーレス実践アイディアの体験
バウンダリーレス実践アイディア(随時実施)
中間ダイアログ
(Basic、Field、Researchの分科会、日常のバウンダリーレス体験からの気づきの共有、探求ダイアログ)
第4会合(2025.1.27)
バウンダリーレス実践アイディアを通じた各々の気づき・学びの共有と探求
第5会合(2025.2.27)
第9期全体の振り返りと学びの共有、今後に向けた検討