GROW THE PIE ~パーパスと利益の二項対立を超えて、持続可能な経済を実現する~
- 発売日:2023年7月29日
- 著者:アレックス・エドマンズ
- 翻訳者:株式会社ヒューマンバリュー 川口大輔、霜山元、長曽崇志
- 価格:定価2,970円(本体2,700円+税10%)
- 出版社:株式会社ヒューマンバリュー
- 規格:四六判
- 書籍形式:単行本
「企業は利益のために経営されるべきなのか? それともパーパスのために経営されるべきなのか?」
本書では、現代の企業が対峙するこの命題に対して、それらはトレードオフの関係ではなく両立するものであることを、様々な調査・分析に基づいたエビデンスや事例によって実証しています。
そして、「パイコノミクス」という考え方を提唱し、社会、企業、労働者、消費者、投資家といった様々なステークホルダーが、パイ(価値)を奪い、搾取し合うのではなく、協働してパイ(価値)そのものを拡大していくことをいかに実現していくかについて、考える視点や実践の指針を提供しています。
【パイコノミクスとは…】
社会に価値を生み出すことを通してのみ利益を創出することを目指すビジネスアプローチ。
パイコノミクスは企業の社会的責任(CSR)をさらに超えて、企業の責任とは何か、リーダーはいかにビジネスを運営するべきか、企業とリーダーはいかに説明責任を果たすべきかといった、思考の変化までを含んでいる。
「パイコノミクス」を実現するための鍵となるのは、「パイ分割のメンタリティ」から「パイを拡大するメンタリティ」への思考の転換である。
本書では、主に下記の内容が紹介されています。
- ・パイコノミクスとは何か。啓発された株主価値(ESV)や社会的責任(CSR)との違い
- ・パイの拡大が投資家と社会の双方に価値をもたらすことのエビデンス
- ・二項対立を超えてパイを拡大する企業のケーススタディ
- ・トレードオフに対処し、却下するプロジェクトを見極めるための3原則
- ・CEO報酬や自社株買いがパイの拡大に与える影響
- ・投資家や株主がどのようにエンゲージメントを行うべきか(スチュワードシップの実践)
- ・長期的価値を生み出す要因に関する研究や、それを実践に生かす方法