ATD International Conference & EXPO(ATD-ICE)は、ATD(Association for Talent & Development)が主催する世界最大規模のタレント開発に関するカンファレンスです。2024年は、5月19〜22日に米国ニューオーリンズでの開催が予定されています。
本カンファレンスでは、先駆的企業や教育機関・行政体のリーダーたちが世界中から集い、現在直面している諸問題にどのように取り組んでいるかを企業や国の枠を超えて学び合います。
ヒューマンバリューでは、約30年にわたってATD-ICEにデリゲーションを行い続け、世界における人材開発の最新動向を探求してきましたが、新型コロナウイルスの影響を受けて、2020〜2022年の3年間は現地参加を見合わせていました。昨年は3年ぶりにサンディエゴでのカンファレンスに参加しましたが、渡航制限がなくなり、ATDも活気を取り戻し、ポスト・コロナにおけるL&D(Learning & Development)のあり方が、多面的に議論される会となりました。
今年はさらに実践的な探求が行われる年になると考えられます。ATDの公式ホームページ上では、今年開催予定の300を超えるセッションの概要が紹介されていますが、それらを一望すると、グローバルのL&Dが今向き合っている課題やテーマが、縮図のように浮かび上がってきます。
そこで本稿では、ATD 24の事前レポートとして、各トラックでどのようなセッションが行われるのか、その概要や見どころを紹介することで、L&Dの探求の視点を得るマップを提示してみたいと思います。