株式会社ヒューマンバリュー 取締役主任研究員 川口 大輔
主任研究員 霜山 元
ATD International Conference & EXPO(ATD-ICE)は、ATD(Association for Talent & Development)が主催する世界最大規模のタレント開発に関するカンファレンスです。2023年は、5月21〜24日に米国サンディエゴでの開催が予定されています。
本カンファレンスでは、世界中から集う先駆的企業や教育機関・行政体のリーダーたちが、現在直面している諸問題にどのように取り組んでいるかを企業や国の枠を越えて学び合います。
ヒューマンバリューでは、約30年に渡ってATD-ICEにデリゲーションを行い続け、世界における人材開発の最新動向を探求してきましたが、新型コロナウイルスの影響を受けて、この3年間は現地参加を見合わせていました。今年は渡航制限がなくなったことも受け、3年ぶりに5名のメンバーがサンディエゴに赴いて、カンファレンスに参加することになりました。
カンファレンスでは、300を超えるセッションが開催されますが、公式ホームページ上に各セッションの概要が公開されています。あらためてセッション概要を眺めてみると、3年前とは異なるキーワードが散見され、学習のパラダイムがシフトしてきていることがうかがえます。
ここでは、ATD23の開催を間近に控えて、セッションの見所を紹介するとともに、ポスト・パンデミックにおいて、どんなテーマが議論されようとしているのかを、事前レポートとして共有してみたいと思います。