Online Learning 2001について
Online Learning2001とは、世界中の企業や大学などの学習、訓練、組織開発の専門家が、オンライン学習に関する最新動向や将来の展望について学び、意見を交わす場として、1998年よりスタートした全米でも最大規模のカンファレンスである。今年で第4回を迎える同カンファレンスに、弊社からも2名の社員が参加し、欧米における最新事例をベンチマークすることができたので、ここにその概要を報告する。
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Online Learning 2001は、10月1日~3日(プレカンファレンス9月29日~30日、ポストカンファレンス10月4日)の期間、米国カリフォルニア州ロサンゼルス市、ロサンゼルス・コンベンション・センターにおいて開催された。
事前の資料によると、今年のセッションとワークショップの数は、200を越えており、エキスポのブースは、250に及んでいた。また、参加者の数は約4500名で、その11.5%が海外からの参加であった。参加者数は、下記の図1を見ると、過去3年は倍増しており、今年についても9月上旬の時点で既に7500名程度の参加申し込みが見込まれていたものの、9月11日に起きたテロの影響から、最終的に上述の人数程度になったようである。
同様にカンファレンスのメインとなるセッションも10分の1程度はキャンセルされており、弊社の社員もお目当てのセッションを受けることができないといったことも少なくなかった。
Online Learning 2001カンファレンスの構成は以下のとおりであった。
1.Pre-Confernce Workshop, Post-Conference Workshop
10月1日~3日のカンファレンスの事前と事後に、16のテーマに関するワークショップ(15~30名程度の参加者)がPre-Conferenceが9月29、30日、Post-Conferenceが10月4日に開催された。期間はhalf-day, One-day, Two-dayのものがあり、通常のセッションよりもインタラクティブにより深く特定のテーマについて、実際に作業することを通して学習する内容であった。
2.基調講演
本年度は以下の14人により、7つの基調講演が行われた。
・カンファレンスの議長であり、EPSSやCBTの第一人者であるGloria Gery
・Eラーニング業界における研究者のリーダー的存在であり、Brandon-hall.com創立者の
Brandon Hall
・ガートナーグループVice Presidentで、マーケットアナリストのClark Aldrich
・IDC’s Learning Service Researchでプログラムマネージャーを務める
Cushing Anderson
・第42代アメリカ合衆国大統領Bill Clinton
・インターネットユーザビリティの専門家であり、”Designing Web Usability”の
著者であるJakob Nielsen
・Bentley CollegeでInformation Designの分野で助教授を務めるSaul Carliner
・ウォールストリートから3人のマーケットアナリスト、Mark Marostica,
Gregory Cappelli, Trace Urdan ・ シスコ・システムズのInternet Learning
Solutions GroupでVice Presidentを務めるTom Kelly
・Click2LearnのCEO、Kevin Oakes
・Allen InteractionsのCEOで、インストラクショナル・デザインの専門家である
Michale Allen
・元ワシントン・ポストのビジネスと科学部門の記者で、”The Tipping Point”の著者
Malcom Gladwell
3.ブレークアウト・セッション
約200に及ぶセッションが行われた。また本年は、Co-Located Eventsというタイトルで、別枠のセッションが同時進行で行われた。そのテーマは以下の4つであった。
・Virtual Corporate Universities
・E-learning in Higher Education
・Performance Support 2001 conference
・Click2learn user conference
これらのカンファレンスに参加することにより、Eラーニングに関する世界の最新動向をつかむことができ、欧米の企業や大学などのEラーニングの専門家が、今どのような問題を抱え、どのような取り組み方を行っているかが一望でき、ベンチマーキングすることができるようになっている。