Online Learning 2002のエキスポジションの概要
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出展社数
Online Learning2002の事前に配られた資料によると、エキスポでの展示は150に達していた。
展示日時
・23日(月) 12:15p.m.-6:00p.m.
・24日(火) 9:00a.m.-4:30p.m.
・25日(水) 9:00a.m.-2:00p.m.
エキスポの内容
全体の印象
昨年は250のブースを集めたエキスポであったが、今年はブースの数も150余りに減少し、ブース内のスタッフにも活力が見られなかった。景気の落ち込みに伴う、Eラーニング業界の厳しさが縮図として表れているようであった。ごく一部のブースを除いて、派手なデモンストレーションや装飾は皆無であり、淡々と自社サービスについて説明がなされているという印象だった。また、観客の数も、昨年と比べて圧倒的に少なかった。 今回のエキスポにおいて、特徴的だった点を以下に挙げる。
1)コンテンツベンダーの出展規模の拡大とプラットフォームベンダーの減少
今回特に目立った点としては、LMSやLCMSなどのプラットフォームベンダーが減少し、汎用コンテンツやカスタムコンテンツを売りにするコンテンツベンダーが、大規模な出展をしていたことが挙げられる。具体的には、Allen Interactions、Latitude360、New Horizon、NIIT Technologyなどのコンテンツベンダーが、中央に大きなブースを出し、観客の注目を集めていた。また、本コンファレンス直前に、SmartForceとSkillSoftが合併し、SkillSoftとして出展していた。この背景には、SmartForceがプラットフォームの販売事業からコンテンツ販売・開発のほうに重点を置くようになり、SmartForceのIT系コンテンツとSkillSoftのビジネス・スキル系コンテンツを揃えた豊富なコンテンツ・ラインナップで戦略をシフトしたとのことであった。
一方プラットフォームベンダーは、SunMicrosystemsやClick2learnなど一部の企業を除いて、軒並み影が薄くなっていたという印象を受けた。特に昨年、大々的な出展をしていたLCMSベンダーの出展規模が小さくなっていた。 このような特徴が見られた原因としては、景気の減速を受けてエンタープライズワイド規模でのプラットフォーム導入が一向に進まず、プラットフォームベンダーは厳しい状況にあることが考えられる。一方では、高品質なコンテンツの需要が高まってきたために、コンテンツ開発を得意とするベンダーがここにきて、勢力を増してきているということが、仮説として考えられる。
2)PeopleSoftの出展
出展規模こそ、小さかったが、PeopleSoftが本コンファレンスのエキスポに出展し、Eラーニングマーケットへの本格的に参入を決めたことは、マーケットにとって、大きな意味を持つように思える。今後PeopleSoftを始め、SAPなどERPベンダーの動きに注目が集まるものと考えられる。
ブース以外の取り組み
本カンファレンスにおいては通常のブース以外に以下の催し物が開催された。
1)Shootout
エキスポ会場内で行われたこのShootoutというイベントは、4つのベンダーが、ある特定のテーマに関する自社製品の性能を4つの画面上にて同時にデモを行うことで、観客が項目ごとに最も優れていると思ったベンダーに投票して優劣を決めるという、見本市のようなものであった。今年のテーマは、以下の3つであった。
・Converting Legacy Content to E-learning Shootout
(パワーポイントやワードなどの旧メディアコンテンツをEラーニングに変換するスピードを競う)
・LMS Shootout for Small and Medium-Sized Implementations
(LMSを中小規模に導入するスピードを競う)
・Synchronous E-learning Shootout
(同期型学習の性能を競う)
2)Hands-on Lab
昨年に引き続き行われたHands-on Labでは、エキスポとは別会場で、各ベンダーの商品を実際に自分で使ってみることで、サービスなどについて理解度を増すことができた。
今年のHands-on Lab出展企業は、Click2learn、Macromedia、NETg、Oracleの4社のみで、昨年より明らかに規模は小さくなっていた。