第3回年次産業報告
カンファレンスセッションの紹介:On Line Learning2001年
過去の3年間において、Online Learning ConferenceとExpoは以下のフィールドにおいて急激な成長と拡大を遂げたことを記録してきた。 Newsmaker, Statistics, Forecasts, Awards, Research, Accomplishment 今年の産業報告ではさらに深く、次元の広いものを提供するだろう。このセッションにおいて、あなたは、今我々がどこにいて、それは我々がいるであろうと考えている場所とどれだけ違うのかのスナップを得ることになるだろう 。
関連するキーワード
導入
今回のカンファレンスをスタートするにあたって、あの事件のことにフォーカスせずには始められない 。NYでの惨劇にも関わらず、出席してくれた参加者に感謝の意を表したい。 旅行制限などのさまざまな理由により、いくつかのセッションがキャンセルになってしまったことは、このカンファレンスの重要さを認識しているがうえに、本当に残念だ。
オンラインラーニングのコミュニティもクリントンが設立した基金等に貢献していくようにする 。 また、今回のセッションはYahooのブロードキャストにてリアルタイムでも、またアーカイブバージョンでも見ることができる(インターワイズのスポンサー協力にて)
内容
Eラーニングの現況
1976年よりテクノロジーを用いた教育に取り組み始め、その間テクノロジーの進歩を見てきた。 現況においては、EラーニングとWBTがほぼ同義語として扱われてしまっている。そしてその他の学習機会の提供が見過ごされているという懸念を抱く EラーニングがEトレーニングとならないように、どのようなアプローチが最もふさわしいか考えていかなければならない。
E-Resourceの現況
Portal, Web Site, Authoring tools, Knowledge Management System, Performance Support System…etc
現在”Eリソース”と呼ばれるものが上述のように氾濫しているが、これは状況が混乱していることを示しているにほかならない。
いろいろな問題がそこには発生しており、それを解決するにあたり、リーダーシップ、戦略、クロスファンクショナル・マネジメントが求められている。 そのためにはスライドに示すeLearning Architectureを設計し、人々が協力して統合的に取り組まなければならない。(eLearning Architectureの詳細については、後日ネットでお配りするセッションハンドアウトを参考にしてください)
これから私が紹介する”同僚”たちがeLearning Architectureをどう設計していくか、その構成する要素について話します。
eLearning adoption
USの60%の会社がなんらかの形でEラーニングを取り入れている。 特定の種類の企業だけではなく、全てのタイプの企業にEラーニングは広がっている。
規模の大きな会社と小さな会社のEラーニング適用の比率は同じである。社員数100人以下の企業においても、Eラーニングの必要性が認められてきた 残りの40%の企業が導入に踏み切れない理由は依然として初期導入コストの高さが挙げられる 。またBlended Learningの適用も始まっている。 Blended Learningは新しい現象ではない。オフライン学習では既につかわれてきて、その価値が認められている コンテンツの適用も始まっている 。
自社独自にカスタマイズされたコンテントが非常に重要となってきている。(市場のコンテンツと、既製のコンテンツのミックス) 人の本をそのまま授業で使うことがないように、コンテンツも自社のコンテクストにあったようにしなければいけない。
ベンダーもそのあたりに注意を払っている 。
ROIの適用。企業は継続的にテスト結果、ビジネスパフォーマンスなどのメジャーに注目している。
ここまでのプレゼンで見てきたことをまとめると、Eラーニングが登場してしばらくがたつが、今はEラーニングを自分たちのニーズにどう適用するか、Eラーニングの能力をどのように利用するかが重要となってきているということである。
Brandon-hall
本プレゼンテーションでお伝えすることは以下の2点。
1.昨年のEラーニング
2.来年のEラーニング
1.昨年のEラーニング
●Eラーニング、LMS、Blended Learningの認知
3年前は誰も知らなかったLMSが今では、Eラーニングのメイン戦略となっている。また、Eラーニングは単なるWBTではなく、Blendedされなければいけないという認識が広まっている。
●コースクオリティ
コースクオリティが高くなってきている。オンラインのコースもCD―ROMで提供していたころのように、シミュレーションやケーススタディといったアトラクティブなものになってきている。(事例紹介:ホームデポの顧客応対教材のデモンストレーション)
2.来年のEラーニング
最後にConstructivistな学習理論をもったWBLの一例として、Indeliq社が開発したWBLにおけるシミュレーションのデモが行われた。シミュレーションの内容は、企業の財務分析に関するもので、CEOの話、財務状況等、さまざまなヴァーチャルな情報から、その企業の分析を行い、答えがフィードバックされるというものであった。
●さらなるベンダーの合併
100以上ものLMSベンダーがどうして必要だろうか。1ダースもあれば十分。だから合併が進むことは我々にとってはいいニュース。
●SCORM
依然として標準化は重要事項。標準規格はAICCからSCORMへとシフトしていくだろう。
●New Instructional Design
これまでの伝統的なIDの概念を吹き飛ばす違ったかたちの新しいIDが必要となってくる。
●Wireless
来年のうちにハイインパクトを与えることはないだろうが、より多くの事例が登場するだろう
●Business Solution
ビジネスにおける問題を解決する形でのEラーニングが求められるようになるだろう。
●Human Capital Management
e-L + KM + e-HRがひとつのソリューションとして提供される。 ポイントソリューションからエンタープライズソリューションへ
●Clark Aldrich
新しいシミュレーションの世界を紹介
traditionalなEラーニングのコンテンツ
Extended Lecture(講義の延長)
Extended Books(本の延長)
今後出現してくるEラーニングのコンテンツ
■ Extended Community(コミュニティの延長)
・ 全てのユーザーがオーサーでありユーザーである
・ コンテンツは加工可能で、多岐にわたり、ピアーツーピアーで、即座に作成される
・ 情報と誤情報、偽情報が入り乱れる
■ Extended access to experts
・ より深いナレッジを持った人へのアクセスを得る
■ Role-Playing/Simulation
・ コンピュータにより作られた環境での問題解決
・ コンテンツはエモーショナルで、常にアクセス可能であり、内容が豊かで、一貫性がある
■ Embedded help(埋め込まれたヘルプ)
・ スペルチェッカーのように支援ツールが埋め込まれる
シミュレーション
シミュレーションはクラスルームの延長に近いが、より優れたものである。
シミュレーションの変容
■ スライドやビデオを用いていたものから、インタラクティブなアニメーションを活用していくものに変わっていく(陸軍のシミュレーションの紹介)
■ ボタンを押すといった単純なものではなく、より複雑なものになる シミュレーションはクラスルームの延長に近いが、より優れたものである。
Gloria Gery
■ コンテントからコンテキストへとへの統合を信じている。
■ 今後も互いにオンラインでのコネクションを保って、質問を重ねモチベーションを保っていきましょう。