E-ラーニングは本当に機能するのか?
カンファレンスセッションの紹介:ASTD2001年
E-ラーニングは全人向けではないか?このセッションでは成功を記するか失敗するか数々のE-ラーニングの形を見分ける実質的な要因(聴衆者、主題、テクノロジー、援助)を確定する。あなたの状況にE-ラーニングが適応するかどうか決定するためのすばやくROIを算出できるE-ラーニング実績のビジネス例を考える。あなたのニーズに最も見合うE-ラーニングのタイプを選択する。
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概要
1999年、2000年は表現上の基本的概念をメインとした内容であった。一昨年、とも評判が良かったらしく、今年も部屋の2/3くらい(150人程ではないか?)で埋まっていた。途中の退出も比較的少なく、セッションは拍手で終わった。
1999年には「わかりやすく見やすく、意味が正確に伝わるビジュアル」を作るにはどういう考えをしたらよいかといった基本的な内容のセッションを行っていた。
2000年は、画像や映像をスムーズに送る際の対処法としてgifかjpgがよいのかとか、Web作成する際の技術的な話が中心であった。
2001年は、実際の話として一般的に E-ラーニングは使えるのか? といういくつかのレベル分けで構成された内容で、ROIまで及んでいた。
内容
マクロの視界でeラーニングは使えるのか?
・テクノロジーは準備ができているか。
・技術的なインフラストラクチャーは有能か、確実で、広く利用可能できるか。
誰でもオンラインできる環境かどうかということで、国別にウェブ・アクセスを備えた数値をグラフで紹介。
1番はスウェーデンで約55%、2番目がアメリカの約54%、3番目はフィンランド45%、カナダ41%…日本はドイツに次ぐ7番目で約17%というものだった。(グラフは2000.11月時点のもの)
そして、ウェブ・ユーザは性別、人種等、種々幅広い層に驚くべき普及率で伸びていることを付け加えた。
E-ラーニングは教えることができるか。
E-ラーニングは授業を伝えることができるか、そして、教室トレーニングとして速く有効であるか?
コースの設計は、メディアの選択より重要である。
・よりよく教えることができる。
・E-ラーニングはより迅速に教えることができる。
・E-ラーニングはより多くのお金を節約することができる。
E-ラーニングを活用させるためのテクニックの紹介
●ミクロの視界
●レベル1:レスポンス
学習者はそのトレーニングが好きでしたか。さらに完成しましたか?
・従来のトレーニングのためのレベル1
・E-ラーニング-のためのレベル1
レスポンスを測定する方法として、E-ラーニングに対する学習者の満足感を測定するためのコツの紹介
●レベル2:学習
学生は現実にどれくらい学習したか?
・従来のトレーニングのためのレベル2
●レベル3:適用
学習者はトレーニングの結果、どのようにして、はるかによく彼らの仕事を実行することができたか?
●レベル4:営業成績
トレーニングは、そのオリジナルのビジネスおよび、組織的な目標を達成したか?
・ROIを計算
・プロジェクトのための投資効率を計算
・ROIの基礎的な定式
・コースごとのコスト
・学習者ごとのコスト
・トータルコスト
・E-ラーニングはコストを前倒しする
ビジネス・モデルの構築
E-ラーニングでお金にすることができる。
E-ラーニングで失敗すると懸念されること
・学習者の必要および能力を無視するE-ラーニングを提供してしまう。
→失敗しないために、注意深く練習するタイプを選ぶ。
・ビジネス目的を無視する。
・ねらいをつけることを怠ってしまう。
・従来の学習と他のものを混合する。
以上の間違った選択を行ってしまうと、折角のE-ラーニングが失敗してしまう。 そのためにも、間違ったことを取り除くようにすることが大切。
結論
最後にE-ラーニングは私のために使えるでしょうか? と投げかけた後、E-ラーニングは多くのトレーニング努力に成功していること、また、自分自身やその周囲にとって成功が何を意味するか注意深く考えてください。私はE-ラーニングの特性を評価します。という言葉で終了した。
所見
参加者の興味が強く、途中質問も多くあった。ただし、スピーカー本人が望まない場合の質問はあからさまに無視していた。 一昨年、昨年との比較はできないが、ビジュアルに関する基礎的なものを時代に合った内容で提示しているのではないかと感じた。