Eラーニングの状況とラーニングの将来
カンファレンスセッションの紹介:ASTD2003年
このEラーニングの未来家と愛好家の格式高いパネル討議に参加し、現在の様子と未来の様子のあいだに彼らが見るものを実際的に話してもらいましょう。彼らは幾つかのよく聞かれるEラーニングの質問と取り組み、あなたにラーニングがどこへ向かうのか理解させてくれるでしょう。すぐそばの未来と遠い未来におけるテクノロジー可能化ラーニングの機会と可能性を彼らと一緒に探訪しましょう。
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概要
200人程度を収容できる会場に150人程度が集まっていた。セッションは完全なQ&A方式で行われ、受講者からパネラーに向けて活発に質問が飛んでいた。
内容
ファシリテーターが、参加者に「今日ここに集まった目的は何ですか?」と問いかけた。
会場からの意見
・トレンド
・EラーニングにユニークなID
・KMとEラーニングの統合
・ナレッジ・オブジェクト
・デザインツールの将来
・シミュレーションとソフトスキル ・・・
これらに対して、講師のローゼンバーグらは、以下のように答えた。
●Eラーニングのトレンド
今Eラーニングはどこにいるのか?
これまでのひどい失敗や、厳しい経済状況を受けて、かなり慎重になっている状態。 また、これまでEラーニングはそれだけで個別のものであったが、今はビジネス戦略と結び付けようとしている。
Eラーニングが今後成熟してくると、Eメールのように当たり前の存在になってくる。
●ブレンデッド・ラーニング
良いニュースは、みながブレンドというアプローチを認識し始めたということ。悪いニュースは、ブレンドを選ぶ範囲が狭すぎる(例えば集合研修とEラーニングといったような)ということ。メンター、Eメール、OJT、様々なかたちのブレンドがあるであろう。ただし、ブレンドのIDはより難しく、もっと時間がかかるだろう。
●シミュレーション
シミュレーションに関する注目度は相変わらず高い。ゲームやストーリーが変化していくもの、また、他のメンバーとコラボレーションしながら進んでいくものと、様々なものが出てきている。
●Eラーニング固有のID
・マルチディメンショナル
・非線形
・テンプレート
・ユーザーコントロール
などが挙げられた
●統合のトレンド
テクノロジーに関するベンダーはどんどん統合化が進んでいく。しかし、クリエイティビティが必要とされる分野では、そうでないだろう。
所見
ID、KMとEラーニングの統合など、ユーザーの問題意識も統一されてきたように感じられた。しかしながら、質問の中身自体は、昨年の秋の TechLearnなどから変わっておらず、それに対して、明確なソリューションが打ち出せず、もがいているという印象を受けた。ユーザー側は、それに対してじらされているといった感があった。