国防省におけるウェブ・ベース学習環境の実施のための有益なアプローチの見通し
国防省におけるウェブベース学習環境への有益なアプローチを確定する研究結果に焦点をあてる。その結果が必要な教育/トレーニングのタイプ、異なる学習者の結果は異なる指導設計を必要とする認識により配布される。あなた自身のウェブベース学習状況にこれらの有益なアプローチをあてはめてみる。あなたの将来、資質表示に基づく現在のウェブベース学習環境を分析する。ウェブベース学習環境に応用されたバラエティに富む学習の面々を説明する。
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概要
国防省が、WBL(ウェブ・ベースド・ラーニング)を導入していくにあたり、必要となる設計指針を得るべく、同省内のWBL使用者に対して行った調査の分析を発表した。セッションの最後には、分析結果より今後有用であろうと考えられるWBLの一例をデモで紹介していた。
席は最初5割程度の埋まりから、徐々に人数が増え、最終的には7割ほどは埋まっていた。
内容
国防省における課題
国防省における軍事的、政治的教育を従来の伝統的手法からWBLに移行していく中で、そのWBLの設計、改善、導入に関してどのようなアプローチが有益であるか調査する必要性があった。
調査方法
国防省内のさまざまなキャリア、及び、WBLの習得度を持つ軍人及び官僚665人に対して、学習理論、WBLへのモチベーション、学習から得られる結果、共同学習などに関して調査を行った。(うち回答があったのは271人だった)
調査結果
行われた調査の中で、WBLに精通している層への学習理論に関する質問が特に着目された。まず今回の調査の中で、学習理論は3つの段階に区分けされた。それぞれの学習理論におけるWBL環境の例としては、以下のようなものが挙げられた。
1.Behaviorist
・教師主導で学習者によって受講される
・明確な目的を保持している
・高度に構築されている
2.Cognitivist
・教師は学習を促進させるものである
・学習者の問題解決スキルを向上させる
・学習者にさまざまな戦略、仮説、解決策を試させることができる
3.Constructivist
・教師と学習者がお互いに学ぶことができる
・複雑であり、非線形であり、そして制限がない
・学習者が情報を統合し、再構築できる数々の機会がある
これら3つの学習理論が現在国防省のWBLに関してどのように展開されているか質問したところ、学習理論の重要性に関しては、
Constructivist>Cognitivist>Behaviorist
の順で重要との認識である一方、実際使われているものの数は3つとも変わらないという結果を得た。その結論として、今後国防省においては、よりコンテンツが豊かで多様性に富み、現実の世界に近いConstructivistな環境をもったWBLに移行していくとの見解をもつに至った。
4.Real-World Context
最後にConstructivistな学習理論をもったWBLの一例として、Indeliq社が開発したWBLにおけるシミュレーションのデモが行われた。シミュレーションの内容は、企業の財務分析に関するもので、CEOの話、財務状況等、さまざまなヴァーチャルな情報から、その企業の分析を行い、答えがフィードバックされるというものであった。
所見
調査における質問の出し方がかなり複雑で理解しづらい反面、調査結果からの分析は意外に単純であるように感じた。学習理論自体に関するもう少し深い討議がほしかった。
カンファレンスセッションの紹介:ASTD2001年
レスリー・マクデード・モリスン