GROW THE PIEの探究
ヒューマンバリューでは、ロンドン大学ビジネススクールのアレックス・エドマンズ氏の著書『GROW THE PIE』の翻訳本を2023年7月に発刊します。本ページでは、同書が提唱する「パイコノミクス」の思想に基づき、パーパスと利益の二項対立を超えて、持続可能な経済や経営を実現するための変革の理論や実践のあり方を多面的に発信していきます。
気候変動、資源の枯渇、貧困・格差、ジェンダー不平等など様々な社会課題が顕在化する中、地球環境の持続性や社会の持続的発展のために、資本主義や経済活動、企業経営のあり方を大きく見直そうとする動きが加速しています。
ESGやSDGsが経営のキーワードとして当たり前のように取り上げられ、自社の存在意義を見直してパーパスを定めたり、統合報告書を発行し、財務資本だけでなく自然資本や社会資本、人的資本などの非財務資本を幅広く考慮する経営への転換を試みる企業が増えています。
変革が進む一方で、多くの企業が「顧客や社会に対する中長期的な価値を生み出すことの大切さを理解しつつも、短期的な業績を上げることを優先せざるを得ない状況になる」といった構造的な課題に直面しています。現場のレベルにおいても、社会価値と経済価値を二律背反するものとして捉えるマインドセットが強く、思い切った舵取りに踏み出せない現実もあります。
そうした構造的課題や組織のマインドセットの課題に向き合うことなくして、本当の意味での変革は実現不可能です。ヒューマンバリューでは、こうした変革課題への示唆を与えてくれる書籍として、ロンドン大学ビジネススクールのアレックス・エドマンズ氏の著書『GROW THE PIE』の翻訳本を2023年7月に発刊します。
同書では、「パイコノミクス」という考え方を提唱し、社会、企業、労働者、消費者、投資家といった様々なステークホルダーが、パイ(価値)を奪い、搾取し合うのではなく、協働してパイ(価値)そのものを拡大していくことをいかに実現していくかについて考える視点を提供しています。
本サイトでは、同書の考え方を紹介しながら、パーパスと利益の二項対立を超えて、持続可能な経済・経営をいかに実現していくかを理論と実践の両面から探究し、発信していきます。