学習する組織勉強会第1期レポート(1):学習する組織とは
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第1回ダイジェスト
※2009年12月~2010年5月に全6回で行われた第1期勉強会の取り組みをダイジェストで紹介しています。
本勉強会は、「学習する組織」の基本的な理論を理解するとともに、自組織の変革に適用し、実践していきたいという想いをもった7名の参加者とともにスタートしました。
この勉強会の主な進め方は、まず、課題図書である「最強組織の法則(The Fifth Discipline)」を事前に読んでみて、感じたことや気になったことの共有から始まります。次に、演習やヒューマンバリューからの各テーマに関する情報提供を行い、そして、全員でのダイアログによって、テーマについてさらに探究を深めます。
第1回目のテーマは「学習する組織とは」としました。勉強会のスタートとして、なぜ学習する組織が必要なのか、学習する組織とはどういう組織なのかということについて、背景や意味を皆で考えるところから探求を始めました。
「学習する組織」が求められる背景として、例えば、「変化が激しい」、「不確実性が高い」、「正解が見えない」というような現在のビジネスの環境が挙げられます。そうした環境の変化について、より具体的なイメージを描くために、「タイムライン」という組織開発の手法を用いて、過去から現在まで私たちを取り囲んでいる社会、組織、働き方がどのように変遷してきたかを振り返りました。過去20年間に渡る環境の変化を探求することで、どういう文脈から 「学習する組織」の重要性が高まってきたのかが改めて認識でき、その意義や可能性への理解が広がりました。
後半では、学習する組織に関する情報提供を担当の長曽から行わせていただいた後、「学習する組織」の阻害となる「学習障害」について探求しました。「強固なメンタルモデルの存在」「エンゲージメントの欠如」「評価に対する恐れ」など、様々な学習障害が、参加者の具体的な事例をもとに共有され、そうした学習障害が起こる要因や解決の方向性についても考えを深めていきました。
最後のチェックアウトでは、初回から高い相互作用によって、さまざまな知的刺激を受けたためか、心地よいモヤモヤを感じている方が多かったです。ある参加者が、「最初はここに来たら正解が分かると思っていたが、答えはなくていいんだなと分かった。これから学び続けるのが楽しみです。」と話されていたのが印象的でした。
学習する組織勉強会第1期レポート(1):学習する組織とは