学習する組織勉強会第1期レポート(3):メンタル・モデルと共有ビジョン
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第3回ダイジェスト
※2009年12月~2010年5月に全6回で行われた第1期勉強会の取り組みをダイジェストで紹介しています。
第3回は、「メンタル・モデルと共有ビジョン」の2つのディシリプリンについて探究しました。
課題図書である「最強組織の法則」の「メンタル・モデルと共有ビジョン」の章を読んでの感想共有後、早速、参加者一人ひとりが自分の身近にあるメンタル・モデルだと思われるものを考えてみました。例えば、「開発部門の人は商売を知らない」、「パフォーマンスが高い人が偉い」、「会議は短いほど良い」など、一般的に職場でしばしば耳にするが真偽の程が定かでない事柄がいくつも挙げられました。
その後、弊社の兼清から、メンタルモデルに関する情報提供を踏まえ、ダイアログを行いました。その場では、例えば、自分がもっているメンタルモデルを自覚せずにそれを他者に押し付けようとすることで、もたらされるリスクの共有がなされました。その一方、自分のメンタルモデルを保留したり、変えたりすることの難しさについても深い探究の対話が展開されました。
共有ビジョンに関しても、兼清からの情報提供後に、自分のビジョンを実際に描き、皆で共有する体験をしていただきました。その体験を通じて、ビジョン共有と共有ビジョンの違いを実感し、価値や可能性について関心が高まっていました。また、共有ビジョンに取り組んでいる企業事例も紹介されるなど、実践のヒントやイメージもつかむこともできたようです。
チェックアウトで印象的だったのは、「自分自身の中にあるメンタルモデルに気づくことができたり、向き合ったり、解放するきっかけを得ることができた」という声が多かったことです。また、共有ビジョンについては、「ビジョンを全社的に浸透させるようなハードルの高い取り組みではなく、身近なところから実践していくことができるかもしれない」という安心感をもっていただくこともできたようです。
学習する組織勉強会第1期レポート(3):メンタル・モデルと共有ビジョン