学習する組織勉強会第1期レポート(2):自己マスタリー
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第2回ダイジェスト
※2009年12月~2010年5月に全6回で行われた第1期勉強会の取り組みをダイジェストで紹介しています。
第2回の勉強会からは、学習する組織を創るうえで重要な5つのディシプリン(自己マスタリー、メンタル・モデル、共有ビジョン、チーム学習、システム思考)を一つずつ順番にテーマとして取り上げていきました。
第2回は、「自己マスタリー」をテーマに掲げました。自己マスタリーは、自分自身の心底からのビジョンや目的に忠実に従って生きようとするプロセス(過程)であり、5つのディシプリンの中でも最も理解や実践が難しいと言われています。
参加者全員が事前に書籍”5th Discipline”の自己マスタリーの章を読んで参加しましたが、最初は様々な疑問を話し合うところから始めました。「書いてあることは理解できるが、心のレベルでは腑に落ちていない」「難解に見えるが、実はもっとシンプルなことなのではないか?」「どのように獲得できるのか?継続できるのか?」など様々な点が探求したいクエスチョンとして共有されました。
自己マスタリーは、概念的に探求を深めることが難しいテーマでもあります。そこで、第2回の勉強会では、実際に自分自身のビジョンやありたい姿、Beを探求するワークをいくつか交えながら理解を深めました。そのひとつのワークとして、組織開発の方法論であるAI(Appreciative Inquiry)でも使われる「ハイポイント・インタビュー」があります。参加者同士で、過去の最高の体験や実現したい未来像をインタビューを通して探求し、自分自身の在り方や生き方についてリフレクションする機会を得ました。
その後、いくつかのワークや参加者同士でダイアログを行いながら、自分自身や周囲の人のビジョンや目的意識について語る中で、少しずつ自己マスタリーの本質的な意味が醸成されてきたようでした。「過去の体験、ビジョン、目的意識のつながりが見えた気がする」「自己マスタリーは無理に高めたりするものではなくて、自己の中にある小さな芽を育くむとか解放するというイメージではないか」など様々なアイデアが話し合われました。
最後に、こうした自己マスタリーのような考え方を企業の中で実践していく方向性についてみなでダイアログを行い第2回は終了しました。参加した各自がそれぞれの気づきや発見を得たようでしたが、ここで結論を出してしまうのではなく、仮説を保留しながら、他のディシプリンの理解を深めた上で、改めて自己マスタリーについて振り返ろうとの認識が共有されました。
学習する組織勉強会第1期レポート(2):自己マスタリー